DDP OS V5による異種DDPクラスタ構成
DDPクラスタ構成は、個別にあるいはシステムの一部(1つのDDPボリューム、1つのネームスペース)として使用することができます。 DDP OS V5はデータロケーションを最大限に活用し、複数のDDPからボリュームを構成することができます。 フォルダボリューム内に格納されたデータは、1つのデータロケーションあるいはデータロケーションのグループ(例えば、DDPのグループ)から取り出すことができます。
どのクラスタ内であっても、DDPはマスターとして指定され、単一のiSCSIネットワーク内でDDPメンバーやクライアントコンピューター間のメタデータトラフィックを制御します。 タスク管理インターフェイスでは、優先順位を指定し、複数のDDP間でデータの場所を選択します。このようなファイル保存場所の制御により、優れた可用性が確保されるのです。
クラスタ化されたDDPは、障害発生部位の代替として機能し、重要データの安全な利用を保証します。 データ複製がバックグラウンドで実行されるため、クライアントにとっては透過的な環境といえます。 DDPクラスタ内のディレクトリ/フォルダ/ファイルツリー構造を変更することなく、データロケーション間でデータ転送も可能です。データはデータロケーション間で再分配することも、1か所に集中させることもできます。
クラスタ内の個々のDDPは、物理的に互いに隣接する必要はありません。 DDPとデスクトップが同じイーサネットのネットワーク上で通信可能であれば、地理的に別々の場所にあっても利用可能です。 DDPはクラスタからの削除や個別使用するなど、必要に応じて再追加することができます。 データはコピーすることなくすぐに利用できるのもメリットです。
DDPは、単一DDPクラスタ内のデータロケーションとして追加可能。 個々のデスクトップはクラスタ内の全てのDDPに同時アクセスできます。 2つの同一のDDPはスループットを2倍にし、10個の同一のDDPはスループットを10倍増加させます。
それぞれのDDPの構成は、お客様の個別要件に合わせて作成することができます。 要件が変更されるとともに、DDPも変更されます。 クラスタ内の全てのDDPメンバーは同一である必要はなく、 帯域幅と容量も無制限です。 システム変更・コンポーネント追加など、作業の必要性に応じて柔軟に拡張することができます