セッション毎の複数同時アクセス

DDP MCS (Multiple Connections per Session)の機能によって、複数の1GbE/10GbE/40GhEの接続組み合わせが可能です。クライアント機器の更なるパフォーマンスをご提供いたします。クライアント機器からDDPへの二つの1Gb/sリンクを用いて、使用可能帯域幅が倍増します。

つまり高価な高速ネットワークアダプタを設置しなくても、ドロップフレームなしで10Bit HD非圧縮ビデオ160-180MB /秒を再生できることになります。さらに4K Open EXR連続などのより高い帯域幅が必要なワークフローでは、クライアントとDDP間の2つの10GbEをリンクして1600MB /秒を超えるデータを伝送できます。

MCSは2点間接続に限ったものではありません。パフォーマンス向上のためにさらに多くのケーブル接続に対応しています。これは高度に透過的なネットワーク構成であり、DDPがクライアントマシンと通信できる限り、作業できることを意味します。
NASのソリューションによる他のイーサネット接続方法ではスイッチがプロトコルに準拠していなくてはいけません。さらに、従来のプロトコルは要求に対してクライアントマシンへの帯域幅を増加するのが難しいといえます。つまり柔軟性がないといえます。 このようなソリューションではフェイルオーバー対応のみであったり、データ書き込みを制限しながら僅かな速度増加が望めるだけです。 その意味ではMCSは、共有ネットワーク環境において費用対効果に優れたパフォーマンス向上の画期的なスキームと言えます。

帯域幅の制御

DDPは十分な帯域幅を維持するように設計されており、フレーム欠落や中断のない録音を可能にしています。同時にコピーやレンダリングなどの一般的なIOプロセスもアクティブにできます。さらに DDPはiSCSIブロックIOレベルで帯域幅制御を行い、接続されたクライアント間でのパフォーマンスをより良く調整します。
再生や録画に必要なデータの連続ストリームとは対照的に、コピーやレンダリングなどのプロセスは非常に不規則です。そのため、帯域幅の急激な上昇はポートのワイヤスピードによってのみ制限され、場合によっては、このようなデータの急変化が他のリアルタイムクライアントの中断を引き起こします。

例えば、高速レンダリングマシンにおいては1秒間のサイレント状態後にデータが急上昇する事象があります。 この場合、共有GbEポートに多大な過負荷がかかるリスクがあります。 しかし、DDPモニターはこれらのリスキーなプロセス動作を容易に監視できます。DDPの帯域幅制御は、これらIOプロセスに起因する持続帯域幅への干渉を制御するための最も有益なツールといえます。

帯域限界をターゲットとソースの間で行うため、DDPでは帯域幅制御をユーザが変更することができます。 このようにして、アップロード/ダウンロードの際の帯域幅をTCP / IPフレームを失うことなく調整できる設計になっています。 読み取りと書き込みの両方の帯域幅は、各デスクトップで個別設定ができます。 ユーザは帯域幅のを自在にコントロールすることで、安心して業務を行ないことができます。